カード別使用感 目次
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【注意】
僕は専門家ではありません。ただのマニアです。書かれているのは僕の考察であり、このブログの情報だけで正確な事実だと断定しないで読んでください。
[目次]
カード別使用感 早見表1~G
カード別使用感 早見表H~W+
[はじめに]
カードマジックを演じる時、どんなカードを使っていますか?
やはりバイシクルトランプでしょうか。
それでは、貴方がバイシクルトランプを使うのは何故でしょうか。
安い、質が良い、皆が使っている、ネタモノが豊富、色々と理由はあると思います。どれもバイシクルを使う十分な理由だと思います。
カードマジックに使用するカードにはこれといって決まりごとはありませんが、「程よい滑り」や「弾力性」、「裏模様」はマジックを演じる上でとても大切な要素になります。
このような必要用件に見事に合致しているカードはそんなに多くありません。そしてBICYCLEはその1つと言えるでしょう。ですから多くの人がBICYCLEを使用しています。
でも、「BICYCLE以外の選択をしない理由」って、僕は無いと思うのです。
BICYCLEがマジックに使える唯一のトランプというわけではありません。
タリホーやBee、昔はCARAVANやTAHOEというトランプもよく使われていたそうです。そしてBICYCLE以外のトランプを好んで使うマジシャンも勿論居ます。
フラリッシュを沢山練習する人にはBICYCLE以外のトランプを使う人が多いです。BICYCLEの質とフラリッシュに向いている質が異なっているからです。
マジックの分野でも、例えば裏の色がハッキリ明るく、カラーチェンジを行った時の鮮やかさがBICYCLEよりも遥かに増すカードだってあります。ダブルカードの取り扱いが容易だったり、カードが薄く弾力が強いため技法が行い易いカードもあります。
ですからBICYCLE以外にも色々なカードを試してみようじゃありませんか。
色々なカードを触ってみて、自分のベストと思われるカードが見つかれば良し。これまで使っていたカードがやっぱり一番ならもちろん良しです。
「カード別使用感」では下記の項目を★の数によって格付けていきます。
星の数3、6、9を大体の目安に格付けしています。よっぽど好きな模様だったりしない限り基本的に★が10個付くのはありません。
[比較項目]
開封直後のすべり具合
空けた直後に滑りすぎるトランプは意外と多いものです。デックをテーブルにトンと置いたとき、トップカードがスーッと動くようだと僕は少し扱いにくいと感じます。
[★3以下]
滑りすぎor滑らなさ過ぎで扱いにくい
[★4、5、6]
ちょっと滑りすぎor滑らなさ過ぎだけど気にならない。
[★7以上]
程よい滑り具合で扱い易い。
裏模様の見た目(僕個人の好き嫌いと、マジックに適しているかの2点)
「マジックに適している」というのは、白枠の有無、上下左右対称の模様、カラーチェンジなどを行いやすいようにカラーバリエーションがあるか、そして一番重要なのが使っていて映えるかどうかということです。
[★3以下]
個人的に好きじゃない。マジックに使用するのもちょっと考える。
[★4、5、6]
個人的には普通。マジックに使うにはもってこいの柄。そこそこ映える。
カラーバリエーションが無くても魅力的な模様ならこの辺。
[★7以上]
個人的にとっても好き。マジックに使ってもかなり映える。
カラーバリエーションが3色以上あるとなお使い易い。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
マジックを行う場所に偶然テーブルマットが敷かれているなんて美味しい条件はあまりないものです。ツルツルのテーブルでも綺麗にスプレッドできるかどうか、また、手でファン状にしやすいか、広げたときに美しいかも気になるところです。
[★3以下]
テーブル上でもマット上でも広げにくい。ファン状にし難い。
[★4、5、6]
テーブル上でもマット上でも綺麗に広げられる。ファンも綺麗。
[★7以上]
よりなめらかに綺麗なスプレッド、ファンが行い易い。もしくは滑りが長持ちする。
リフルシャフルのやり易さ
カードをリフルするのが辛いほど硬すぎないか、逆に柔らかすぎて直ぐ曲がってしまわないか。かみ合わせたパケットを揃える時に摩擦が強く揃えにくいデックもありますね。
リフルする時の親指の感触も心地良ければなお良し、です。
[★3以下]
とっても硬い、柔らかいなどの理由でシャフルし難い。
あるいはシャフルした後にすぐ反ってしまい扱いにくい。
[★4、5、6]
ちょっと滑りすぎだったり硬すぎ柔らかすぎでもシャフル自体に支障が無い。
フォールスシャフルなどの技法も無理なく行える。
[★7以上]
シャフルするのに丁度よい硬さ(僕は硬めが好きです)。
かみ合わせたパケットを揃える時に抵抗感が少ない。
プルスルーシャフルなどのフォールスシャフルが行い易い。
ファローシャフルのやり易さ
ファローシャフルがやりやすいカードは良いカード、といっても構わないでしょう。
カードのコーナーがきちんと揃っているか、側面の裁断が粗くないか、パーフェクトファローが行いやすいかそうでないかは、実際にかみ合わせると直ぐに分かります。
[★3以下]
やり難いというか、かみ合わせが出来ない。パーフェクトファローなどもってのほか。
無理やり合わせるとエッジが潰れたりしてフォローシャフルをするべきでないカード。
[★4、5、6]
少し慎重に合わせればスムーズに出来る。
パーフェクトファローも綺麗なデックなら比較的容易に出来る。
[★7以上]
とってもかみ合わせやすい。ファローシャフルの練習にも良いかもしれない。
パーフェクトファローもデックが綺麗なら簡単に行える。
カードの硬さ
これはカードの硬さを★の数で表すので、★が多ければ良い硬さ、というわけではありません。単純に硬ければ★が多く付き、柔らかければ少なくなります。
[★3以下]
とっても柔らかい。場合によってはペラペラ。
耐久性に不安があるカードもチラホラ。
[★4、5、6]
特に硬くも柔らかくもない。
カードを扱っていて「硬い!」や「あ、柔らかい」という意識の上らない硬さ。
[★7以上]
かなり硬い。耐久性には期待できるけれど、ホントに硬い。
人によっては扱いにくいかもしれない硬さ。フラリッシュにはこのくらいが良い場合も。
エンボス加工の有無
BICYCLEの表面をよく観察するとデコボコしています。
紙の表面を浮き上がらせるエンボス加工が施されているかどうかを確認します。
この加工が無いカードもありますが、無いからといって悪いわけではなく、エンボス加工の無い素晴らしい質のカードもあります。
それとカードの表面加工がケースなどに記載されている場合はその加工名も記します。
[有り]
エンボス加工の凹凸が視認できる。あるいはケースに記載されている。
[無し]
凹凸が視認出来ない。
何層構造か
カードを1枚剥がしてみて何層の紙で作られているか確認します。
これは自分でフェイクカードを作成する場合に気になる点です。
大抵は3層構造です。
値段との釣り合い
カードの質と、そのカードの買える価格の釣り合いを見ていきます。
値段との釣り合いはの4段階で表します。人によって大きく評価の異なる項目ですが、あくまで僕の感覚で見ていきます。
高品質で安いカードも沢山ありますが、少し異常だと思えるプレミアの付いたカードも、やはりあります。
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質と比べて価格が高い。昔のコレクション向きのカードなどは例外なく高い。
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質と価格が釣り合っている。あるいはちょっと安い。
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質と価格が良い意味で釣り合っていない。入手し易い。
「総評」
そのカードを触ってみてどのように感じたのか、個人的な感想ですが、最後に書いておきます。上記のような格付けを読まなくても、総評だけ読んでくだされば大体カードの印象は伝わるように書いておきます。