カード別使用感[番外編] 100均トランプ
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ここで「このカードじゃマジックできない」なんて、言えませんね。
そういう場合、僕はセルフワーキングトリックや、キーカードを使った簡単なカード当てなどを見せます。Emotional Reactionなどがオススメです。
マジック好きの人が居ない家庭にあるトランプといえばプラスチック製のものでしょう。
100円均一のお店でも売っています。
今日はこの100均トランプを触ってみました。真面目に触ることなんてないでしょ?
「100均トランプ 紙製&プラスチック製」
安さでは抜きん出ているこのトランプ、税込価格105円也。
紙製とプラスチック製両方ありますが、メンドクサイので同時に見ていきましょう。
紙製はみんな大好きスヌーピー。
チャールズ・シュルツさんによって1950年10月からアメリカの新聞に描かれはじめた「ピーナッツ」という漫画に登場するキャラクターです。
ハリウッドの「Walk of Fame」にはチャールズさんの”星”が、ウォルト・ディズニーの星の隣に入っています。
アニメーションでは5度のエミー賞受賞、1984年の時点では2000紙の新聞(!)に掲載され、ギネス登録されています。
世界中で愛されたキャラクターですが、このトランプは100円です。BICYCLEシリーズでスヌーピーデザインが出てもおかしくないと思うのですけどね。あるのかな?
プラスチック製は半透明のものです。
半透明のカードというのはマジックに使うと面白いですね。例えば、カードの基本的な技法DLを半透明のカードで行うと、向こう側が透けて見えるためなかなか強烈な錯覚が起きます。
カラーチェンジなどを行っても面白いでしょう。本質的には普通のカードと何も変わらないはずなんですけどねぇ。
開封直後のすべり具合
「★★」(2)
どちらも殆ど滑りません。
開封直後はまだ若干滑りますが、紙製は紙の質によって、プラスチック製は静電気によって、どんどん滑らなくなってきます。
ただしプラスチック製は汚れがあまり付いていなければそれなりに滑ります。
裏模様の見た目
スヌーピー「★★★★★」(5)
プラスチック「★」(1)
マジック用として「★★」(2)
キャラクターカードはテーマがはっきりしているので、何が描かれているのか分からない模様よりも良いと思います。
大抵は上下非対称なのでマジックに使うのはやめておきましょう。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
スヌーピー「★」(1)
プラスチック「★★★」(3)
殆ど滑りません。プラスチックは最初のうちだけはまだマシです。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★」(3)
大抵の100均トランプはブリッジサイズですので、そんなにやり易くはないです。
硬くない、というかプラスチックは極端に柔らかいので僕はやり難かったです。
ファローシャフルのやり易さ
スヌーピー「★」(1)
プラスチック「★★★★」(4)
紙製の方は、やはり100円。
意外なことにプラスチックはパーフェクトファローも割りと楽にできました。
カードの硬さ
「★」(1)
どちらもペラペラです。
100均の紙製に耐久性を求めるのは酷でしょう。
プラスチック製は反り癖はつかないでしょうが、もし曲がってしまったら元には戻せませんね。
エンボス加工の有無
もちろん無し。
何層構造か
紙製は2層、プラは当然1枚です。
値段との釣り合い
物凄く釣り合いがとれています。
総評
詳しく見るまでもないカードなのですが、マジックを続けていると、このようなトランプを手渡されて期待の眼差しを浴びることはきっとあるはずです。
新しいプラスチック製なら多少のスプレッドやファンは可能です。
マジシャンが自前のカードで不思議なトリックを演じた場合、カードに仕掛けが施されていると観客が思うのは当然です。借りたカードであればそのような疑念は持たれないのですが、もしそこで100均トランプが出てきた場合でも華麗なマジックで楽しませたいものですね。
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