カード別使用感 Smoke&Mirrors v.4
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今回はビンテージの一品モノとかないので、焦らなくても大丈夫です。というか、1ヶ月くらい経っても多分平気です。思いだした時にでも購入してくださればいいなぁ、と思っています。
嘘です。本心は「今回はやっちまったなぁ・・・」って感じです。僕の中ではもう諦めています。ジョンと税関のダブルパンチが響いてますね。でも誰が悪いかっていえば結局は僕が悪いんです。
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あとアンケートの最後の一言で「馬鹿」って書いた人、ちょっとそこに座りなさい。
さて、今月の使用感は何を今更S&Mのバージョン4。
実は、もう書いたと思ってた。
「Smoke&Mirrors v.4」
Dan&Daveのオリジナルデザインのデック、第4段目のカードです。
一番最初のバージョンは08年の8月1日に販売開始されました。2年足らずでもうバージョン4というのを考えると、かなり速いペースでリリースしていますよね。
第3段まではそれまでのバージョンのデザインに手を加える形でしたが、第4段ではほぼ全てのデザインが変更され、それまでは白と黒の2色だったのが緑1色になりました。
お値段は6ドル弱。どちらかといえば高い部類になります。
ケースも深いグリーンが使われています。表面にはSi Scott氏の手がけたこれまでのデザインと同じ白い曲線のモチーフが描かれていますが、これまでのS&Mデックでは中央に書かれていた「Smoke」「Mirror」の文字は無くなっています。
蓋部分には「POKER ARISTOCRAT」の文字、底面には「Crafted from recycled paper」と書かれています。エコ、これ大事。
バーコードはありません。
ケースの蓋シールはなかなか凝ったデザインで描かれています。
ジョーカーやスペードのAはこれまでのS&Mデックと同じデザインです。
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆」(7)
なかなか良いと思います。よく滑って心地よいですが、滑りすぎることはありません。このサラサラした滑り心地は特徴的ですね。Aristocratのカジノデックとちょっと似ています。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆☆☆☆」(9)
マジック用として「★★★★★」(5)
個人的には非常に気に入りました。正直に言いますと、一番最初にS&Mデックが発売された時、そのデザインにちょっとがっかりしました。
Si Scott氏の手がける透き通るようなデザインを前面に押し出してくると思いきや、前面に出てきたのは大きな「D」ロゴでしたからね。
綺麗な曲線の中で「D」ロゴだけがちょっと浮いていました。
今回のようにさっぱりしたデザインというのは見飽きることがありません。大きな「D」ロゴもシンプルなデザインにマッチしており非常に綺麗で使いやすいですね。
そしてベースはメタリックグリーンの小さな点が整然と並んでおり落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
「メタリックグリーン」というと何だかキラキラしてそうですが、ストレートに言うとあれです、あれ、抹茶。抹茶色。
[追記]
v.5としてブルーメタリックカラーが出ました。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆☆」(7)
特徴的な滑り心地です。とてもサラサラしていますね。
ブラックタイガーとかはヌメーっと滑るんですが、Aristocratは結構サラサラしていると僕は思います。とっても滑らかです。
テーブル上でもマット上でも心地よくスプレッドできますし、ファン状にするのも広げやすく、綺麗に広げられます。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★」(5)
BICYCLEと比べて少しだけ弾力が強く、リフルしやすいです。
パケットを揃えるときも変な抵抗感は無くスムーズに出来ます
特に問題ありません。ただ、個人的にはもうちょっと硬いほうが良かったですね。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★」(5)
標準的。特に問題ありません。
カードの硬さ
「★★★★★」(5)
柔らかいです。
「おい、どーした?」ってくらい柔らかいと感じましたね。初期のS&MデックはAristocratにあるまじき硬さだっただけに尚更です。
でもペラペラではなく、ちゃんとコシがあります。良い弾力ですね。
ただフラリッシュに使うにはもうちょっと硬いほうがいいんじゃないかな?(フラリッシュされる方、どうでしょう?)
BICYCLEと同じくらいの柔らかさにちょっとしなやかなコシが付いた感じ。
カードの厚さは0.29mm。まぁ、ちょと薄い部類になりますね。
ただしちょっと使い込むとどんど厚くなります。
分厚い方はここ数日で使っているデック、薄いほうは新品です
エンボス加工の有無
有り
すべすべ。さらさら。理想的なお肌。
何層構造か
3層構造になっています。
値段との釣り合い
正直に言いまして、高いカードですね。品質だけでみれば4ドル程度が妥当だと僕は思います。でもこれで十分売れるのはやはりDan&Daveのオリジナルというブランドだからこそなのでしょうね。
変なプレミアが付く前に買っておいても損はないでしょう。
フェイスデザイン
S&Mデックは絵札がとてもシンプルですが、このバージョンも同じです。ですが、使われている色が若干異なります。
これまでのS&Mでは黄色だった部分がグリーンに変わっています。
それと、よーくご覧になるとお分かりかと思いますが、絵札のデザイン自体がちょっと変わっています。少し小さくなりましたよね。
これは僕の推測ですが、おそらくU.S.P.C社がデザインに変更を加えたのだと思います。
時期はSWEデックが販売され始めた頃です。丁度その時期のデックがデザインの変更線をまたいでいます。ダイヤ、スペード、ハートのマークもちょっと小さくなっています。
まぁ、憶測なので気にしないでください。
総評
文句なくオススメです。
多少の割高感はあるものの、これまでのS&Mデックよりは、僕は好きですね。
このシンプルなデザインは見飽きませんし、メタリックグリーン、というか、抹茶色も、非常に落ち着いていてどんなシーンでも違和感ないでしょう。
滑り具合も程よく、そこそこ長持ちします。AristocratはBeeに比べるとどうしても劣ると僕は思っているのですが、このデックに関しては気になりません。
むしろ個性的で良いと思いますね。
「使用者が飽きずに使い続けられるデザインである」という点に関しては非常に良いですね。
グリップも効きますしマジックに使うにはもってこいの品質です。
ちょっと気になるのは柔らかくなっている点。
これまでのS&Mデック(バージョン2、3を確認していないのですが)とは違いかなり柔らかいので、その分耐久性も落ちます。
耐久性に関してはちょっと心許ないかな?と思います。
フラリッシュに使うにしても、もうちょっと硬いほうが良かったのではないでしょうか。
カード別使用感 目次
[追記]
v.5はケースにエンボス加工が施されており、デザインに沿って浮き出ています。