何故最後に変化させるのか
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オープントラベラーで最後のAを変化させる必要があるのかどうか。
これは色々な理由がありそうですね。
僕個人としては変えなくていいと思っています。なんだか一息入れた後にまだ残っていた現象を詰め込む印象を受けてしまうのですよね。
マジックとしてどうかと聞かれたらとても良いマジックだとは思いますが。
キングからエースという変化も、ぼーっとして観ていたら気づかないかもしれません。
4枚目が飛んできたところでこのマジックは綺麗に終わっているんですが、そこに何か持ってこようとしたら全く別のマジックとして演じないと中途半端になるような気がするんです。
例えばバラバラのカードを4枚のエースに変える加藤英夫さんの「幽霊カード」とくっつけてみました。
バラバラのカードが集まって最後にエースになってました。という流れのほうが、まだ分かりやすいんじゃないかなと僕は思います。一応エースになったことでオチも付いているし。
以前僕がアップしたものは純粋にカードの移動を見せていましたが、カードの変化が入ると全然違うマジックのようになっていますね。
それまでの流れを切って何か付け足す時はそのマジックが何を見せるモノなのか全体像をもう一度確認してみると「あ、これは別に必要ないな」と気づくことも多いはず。
オープントラベラーのようにしっかり作りあげられているマジックに何か新しいものを取り入れようとするなら、もういっそのこと別のマジックにしてしまうほうが良いかもしれませんね。
もし僕が演じるとしたら変化現象の無いほうにすると思います。
動画で見比べてみて如何でしょうか。エースの飛行だけのほうが良くありませんか?
良くありませんか?というと片方が悪いみたいですが、そうではなくて、マジックを見た後にスッキリと説明つく印象のほうが良いように僕は考えているので、このマジックの場合は飛行現象だけのほうが良いのではと思うのです。
皆さんは如何でしょうか。