カード別使用感 Old STUD Playing Cards(Old STUD②)
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マフラー出そう。
「STUD」というカードは既に2種類載せていましたが、改めて書き直しました。
あすぱらでは便宜上、古いSTUDのことを「Old STUD」と書いていますが、そのOld STUDに2種類あるため(もっとあるみたいですが)、2つのうち、より古い方を「Old STUD①」、①よりも後に作られたOld STUDを「Old STUD②」とします。
よくオークションで見るのはこの②の方です。
Old STUD①を載せたときに②も最後の方に紹介していましたが、解り難いので①と②を分けてしまおうというわけです。
Old STUD①はちょっとだけ書き直しておきました。本日はOld STUD②の使用感です。
興味のある方は↓からどうぞ。
「Old STUD Playing Cards」
カード名の「STUD」は飾りボタンや馬といった意味。この場合はやはり馬を意味しているのでしょう。アメリカの大手ディスカウントショップ「Walgreen」が、U.S.P.C社に依頼して作製されたカードです。
デザインと質の良さから広く愛用されているカードのようです。勝手な推測ですが、ディスカウントショップで販売されていたことから安く簡単に購入できた、という理由もあったのでしょう。
現在は既に製造終了で市販されることはなくなりましたが、このタイプのOld STUDはよくオークションに出品されていますので入手するのは容易です。
僕の手元にあるU.S.P.C社製STUDは3種類あります。
1つは暗い色のSTUD(これが一番新しいSTUDです)、もう2つはあすぱらでは便宜上「Old STUD」と呼んでいるSTUDで、このカードは2種類あります。
この記事のOld STUD②は、もう片方のOld STUD①の後に作られたカードです。
より古いOld STUD①はこちらからどうぞ。
生産されていた時期に並べると以下のようになります。
Old STUD①
古い紙質のSTUD。恐らく90年代前半のカード。
Old STUD②
①の後に製造されたSTUD。恐らく2000年あたりで作られたカード。
STUD
新しいSTUD。
この3つはどれも品質が異なり、どれも既に生産終了のカードです。
通常のショップで見ることは恐らく無いでしょうが、Old STUD②と、一番新しいSTUDはオークションではよく出品されていてワンデック5ドル弱で購入できることが多いです。
日本でもOld STUD②がよく出品されています。
このカードは2デック分の大きなボックスに赤青1デックずつ入ったセットで販売されています。
中を開けると赤青でまたそれぞれケースに入っています。
Old STUDの①と②を見分けるのは簡単です。Old STUD①には、ケースの上下に白いラインが入っています。Old STUD②は全て一色で塗られています。
ケースに「WITH TWO JOKERS」と書かれておりますが、デュプリケイトデザインのジョーカーが3枚と、1枚の広告カードが入っています。
バックデザインは3つのバージョン全て同じですが、2つのOld STUDは一番新しいSTUDに比べて色合いがかなり明るいです。
新しいSTUDは随分と暗い色なんですね。
開封直後のすべり具合
「★★★★★」(5)
とても滑らかなすべりです。最初はちょっと滑りすぎるかな?と思いました。
心地よく滑ってくれます。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆」(6)
マジック用として「★★★★★」(5)
綺麗な模様だと思います。
深い色合いの一番新しいSTUDよりも、この明るい色の方が鮮やかで映えます。個人的にもこちらの色合いが好きです。
白枠ありの上下左右対称、マジックに使いやすいカードです。カラーは赤と青です。
ちなみにフェイスのデザインはARRCOと同じです。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆☆」(7)
とても滑らかに広がってくれるカードです。Old STUD①には無い良い点です。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆」(7)
しなやかな弾力がありますが、カード自体がかなり薄いため柔らかく感じられます。
柔らかいからといって強く曲げるともどらない、といった事も無くとても高品質な柔らかさ。
そろえる時もスムーズに揃います。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆」(6)
空けたデックによっては側面がすこしガサついている事もありますが、かみ合わせやすいと思います。Old STUD①はガサガサでパーフェクトファローが難しいカードですが、このOld STUD②はパーフェクトファローもやり易く綺麗な側面です。
カードの硬さ
「★★★」(3)
弾力はありますが、カードがかなり薄いのでとても柔らかく感じられます。
一瞬ペラペラか?と思いきやしっかりと芯がありしなやか、といった感触です。
BICYCLEと比べるとご覧の通り驚きの薄さですが、手に持つと枚数以上に薄さが強調されて感じられるカードです。
持つとかなり軽く、薄いけれどしなやか。扱いやすいカードで、耐久性もそこそこあります。
薄いからといって直ぐにヘタってきませんし、すべりが悪くなることもありません。
エンボス加工の有無
有り
Old STUD①は表と裏で違う表面加工でしたが、このOld STUD②は表裏で同じエンボス加工が施されています。表面加工は「LINEN FINISH」となっています。
Old STUD①は、いわゆる「昔のU.S.P.C社製の特徴」をもった大変よい表質ですが、この②は現在のBICYCLEや他のカードと同様の表質です。
少し使ったカードに扱いやすさを感じるのは、すべり具合が丁度よい頃合に落ちてきたり、使用者の使い方に合わせてカードが反ってきたりするからだと思います。
昔のカードは最初ガサガサで、使ううちに段々滑りがよくなります。それからカードが反ってくることはなく(最初から反ってますので)汗や汚れに強い耐久性を持ったカードなのです。
個人的な好みで言いますと、僕は昔の紙質のほうが好きです。ですのでOld STUD②や一番新しいSTUDよりも、Old STUD①の方が扱いやすいですね。
何層構造か
3層構造です。
とっても薄いカードですよ。
値段との釣り合い
既に生産終了のカードですが、頻繁にオークションに出品されており、価格もかなり安いと思います。この品質でワンデック4~5ドルはお買い得です。
総評
軽く持ちやすく、とっても扱いやすい良いカードです。
この軽さ、柔らかさを気に入る人は大勢いるでしょう。
使い込んでもしなやかさやすべり具合は変わらず、薄い割に長く使い込めるカードです。
色はBICYCLEと比べるとかなり明るく、映えます。
特に青をBICYCLEと並べると、BICYCLEが黒く見えるほど明るいブルーです。
とっても綺麗ですよ。
空けた直後の滑り具合や印刷の正確さ、側面のさわり心地(裁断の丁寧さ)は、Old STUD②の方が遥かに優れています。
Old STUD①は絵札が少しブレていたり、最初は側面がガサガサしていたりします。しかし、長く使えるのは①ですね。
古いカードの強い弾力が好きな人にとっては①、柔らかいカードが好きな人は②が良いと思います。僕は①が大好きですが①は個性的な特徴なので人に薦めるとしたら②です。
柔らかいのでフラリッシュには向きませんが、マジックに使うにはとても良い品質とデザイン、扱いやすさを持っていますので最適といえるでしょう。
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