カード別使用感 Smoke & Mirror Deck
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新記録でメダル取るって、この上なくカッコいいですよねぇ。
TVで観ずにニュースで結果だけ得ている「それどうなのよ?」な僕ですが、これでも日本を応援しているのです!
日航機墜落事故から23年経つようです。
引き取り手の居ない遺品の腕時計、墜落時刻の18時56分で止まった腕時計は今も事故の悲惨さを伝えてきます。
「飛行機が墜落する確立は今も昔も変わらない。どんなに技術が進歩しても、人間がつくり、人間が運転しているからだ」という話を聞いたことがあります。
もう、起きてほしくありませんね。
さて本題へ。
今日のカードはDan&Daveオリジナルデザインの新しいカード、スモーク&ミラーデック。
どれくらい待ちましたっけ?半年くらいでしょうかね。
一口感想は「質はなかなか、でもデザインがちょっと・・・・」
興味のある方は↓からどうぞ。
「Smoke&Mirror Deck」
Dan&DaveがデザイナーのSi Scott氏に裏模様やスペードのA、ジョーカーなどのデザインを依頼して製作された新しいデックです。
U.S.P.C社の文字はどこにも無く、ケース側面に「THE D&D PLAYING CARD CO.」と書かれていることから、完全にオリジナルのブランドとして製作されたようです。印刷はU.S.P.C社のAristocratブランドで上質に仕上げた、とショップでは説明されています。
半年以上前にオリジナルデックの話は出ていましたが、長い間新しい情報や販売の兆しはありませんでした。そして08年8月1日にやっとDan&DaveのショップとT11のショップで販売が開始されました。
日本の某ショップでも予約販売しているようですが、D&DやT11では6ドル弱の値段設定に対してそのショップでは1000円以上と、なんだか高い気がしますね。
確かに「1st エディションは限定された数のみ」とされています。ただ、販売からもうすぐ2週間になりますが未だにD&Dからは購入できます。T11では売り切れです。
[追記]
08年10月に、裏模様のデザインに少しだけ手が加えられ、2ndエディションとして発売されました。T11、DAN&DAVEのサイトで購入可能です。
価格は先に述べたように6ドル弱。
「Smoke&Mirror」とある通り、2種類あります。
ケースの中央にそれぞれのカードの名前が書かれています。白いほうがSmoke、黒いほうがMirrorです。
ジョーカーはデュプリケイト、杖を持ちシルクハットをかぶったマジシャンが描かれています。こんな斬新なデザインのジョーカーは他にありませんね。
ただ「J」の部分を「D」にしたのはどうかと思います。
スペードのAは立体的で透明感のあるデザインになっています。非常に細かく書き込まれていてとっても綺麗です。
他にはロゴの描かれたカードと、DBカードが一枚ずつ入っています。
DBカードはSmokeとMirrorで作って欲しいところでしたが、残念ながらSmokeはSmokeだけ、MirrorはMirrorだけでDBです。
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆」(7)
なかなか良いと思います。よく滑って心地よいですが、滑りすぎることはありません。
裏模様の見た目
個人的に「★★★」(3)
マジック用として「★★★★★☆」(6)
とても綺麗な模様だと思います。
でも「D」をプッシュしすぎじゃないかな?というのが個人的な感想です。
白枠あり、上下対象で非常に綺麗な、鮮やかな模様です。マジック用として非の付け所はありません。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆☆」(7)
カードの特徴的な表質のお陰か、とっても滑らかです。
テーブル上でもマット上でも心地よくスプレッドできますし、ファン状にするのも広げやすく、綺麗に広げられます。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆」(7)
BICYCLEと比べて少し弾力が強く、リフルしやすいです。
パケットを揃えるときも変な抵抗感は無くスムーズに出来ます。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★」(5)
特にやり難くも無く無難です。
しかし、ケースから出して暫くするとカードが反ってしまうので、慣らしてからのほうがファローしやすいでしょう。
カードの硬さ
「★★★★★☆」(6)
BICYCLEよりも若干弾力が強いです。あまり硬いとは感じられませんでした。
カードの厚さはBICYCLEとほぼ同じです。
耐久性もBICYCLEなどとあまり変わらないと思います。
エンボス加工の有無
有り
特徴的な表質です。エンボス加工が施されていて、見た目もBICYCLEなどと変わらないのですが、触ってみるとスベスベして手に吸い付くような感じがします。
ちょっと大げさに言うと、カード全体がペタペタした感触です。
カード同士の密着感もあり、フラリッシュにも使いやすいでしょう。
どんな加工かは表記されていません。
何層構造か
3層構造です。
値段との釣り合い
4ドルなら素晴らしいですが、7ドルだとちょっと高いかな?
なので6ドル弱という設定には納得です。買って損はしないでしょう。
[カードの反り]
このカードはケースから出して暫く放置しておくだけでカードが反ってきます。
写真のSmoke Deckを僕はシャフルしていません。ケースから出しただけです。
デック全体もこの通り。
今は湿気の多い季節なのも一因かもしれませんね。
何度かシャフルしてカードを「慣らせば」反りは無くなります。
反りといっても特に煩わしさは感じませんでした。古い紙質のカード(ジェリーやOldSTUDなど)では最初からこのようにカードが反っていることが多いですし、Smoke&Mirrorの場合は直ぐに戻せるので問題はありません。
[絵札のデザイン]
このカードでは絵札のデザインもBICYCLEやU.S.P.C社製カードと違います。
写真をご覧になると一目瞭然。
BICYCLEと並べるとこの通り。左がBICYCLE、右がSmoke&Mirrorです。
僕はこのデザインがすごく中途半端な絵柄に見えてしまいます。あんまり良い絵柄とは思えないなぁ。。。
総評
品質は素晴らしいと思いました。「Aristcrat」ブランドで印刷したそうですが、この表面の感触は他のカードと違います。スベスベペタペタ。
Aristocratブランド印刷されたカジノデックと同様の質です。
そのブランドで印刷されたカジノデックはBeeに比べて少し滑りやすく柔らかめです。
デック側面のグリップやカード同士の密着感が程よくあり、マジック・フラリッシュ両方に使いやすいカードでしょう。
ただ、デザインに関してはちょっと残念だった点が幾つか。
裏模様の大きな「D」ですが、そんなストレートにアルファベットを使わず、ケース裏面やロゴカードの「D」のように模様に溶け込ませるようなデザインが良かったなあ、と。
それから絵札。手に取ると、写真で見るよりもずっとシンプルに感じられると思います。
Si Scott氏がデザインする、と聞いてから彼のウェブサイトをよく覗いていたのですが、いやはや、凄い人です。水中で踊っているような細い曲線で描かれる絵には不思議な魅力が感じられます。僕はファンになりました。
そんな絵を沢山見ていたために、今回のSmoke&Mirror Deckの裏模様や絵札にはちょっと拍子抜けしたというか、最初見たときは「あれ?」と思ってしまいました。
スペードのAが非常に綺麗なのに比べ裏模様の大きな「D」や絵札のシンプルさがアンバランスに感じられます。その点だけが僕は残念でした。
質に関しては文句なし。というか結構良い感じです。
2ndエディションがもし出るならデザインに手を加えて貰えると嬉しいですね。