カード別使用感 Gamblers Playing Cards -Richard Turner-
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今日のカードはリチャード・ターナーによってプロデュースされたデックです。
Richard Turnerはギャンブルデモンストレーション専門のパフォーマーです。
一応マジシャンであると思いますが、どちらかというと「ギャンブラー」といったほうが良いかもしれません。
彼のカードにおける腕前はヴァーノンに絶賛されたこともあるほど凄まじいものです。
ヴァーノンだけではありません。ジェニングス、マーロー、マイケル・スキナー、レネ・ラヴァンなどなどビッグネームからの賞賛が贈られています。
細かい紹介については彼自身のウェブサイトで読んでみてください。
マーローやカッパーフィールドなどと一緒の写真もあって面白いです。
動画は是非観てみましょう。
12分強もあるのでダウンロードに時間がかかりますが、彼の出演した番組や(日本での番組もあります)ヴァーノンによる絶賛の言葉と共に「Richard Turner」が詳しく紹介されています。彼をテーブルに招いてくれるカジノは恐らく無いでしょうね・・・・・。
意外かもしれませんが、空手5段の武道家でもあります。彼のサイトに筋骨隆々の写真も載っています。ムキムキです。
「Gamblers Playing Cards -Richard Turner- 」
Beeブランドのデックですが、裏模様はRichard Turnerの絵が描かれています。
価格は日本のショップだと1000円ほど、そこそこお高いです。元値が他のデックに比べて高いというのもありますが、彼のウェブサイトなら大量購入であれば送料含めても国内より安く買えると思うので大量に欲しい人はそこで買うと良いでしょう。
このデックには宣伝カードが入っていません。
ブランクフェイスカードとダブルブランクカードが一枚ずつ入っています。ちょっと嬉しい。
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆」(6)
ちょっと滑るかな?と思いました。Beeよりも滑ります。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★★」(5)
マジック用として「★★★」(3)
手に取る前は「このおっさん(ターナー氏)の柄はどうなのよ?」なんて思っていましたが、少し赤茶色の色合いが結構渋く「あれ?いいじゃない?」となりました。
白枠上下対象ですが、裏模様に人物を描いているのはマジック用としてどうでしょうね。
一般の人は恐らく知らないおっさん(ターナー氏)が何故か銃を持ってこっちを見ているのですから、ちょっと難しい気がします。
カラーバリエーションもありません。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆」(6)
やはりBeeです。
よく滑るので綺麗に広がってくれますが、特に変わった点は無いと思います。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
Beeよりも柔らかいデックです。このデックは最初から「BICYCLEを少し使って最初の硬さが無くなった頃」のような具合です。
シャフルしやすく、パケット同士を揃えるときも抵抗は殆どありません。これも「プルスルーシャフル」などの合わせたパケットをアレする技法はやり易いでしょう。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
これまで僕が触ってきたどのカードよりも「パーフェクト・ファロー・シャフル」がやり易いです。
軽く滑らかにいけます。
側面のさわり心地自体が他のカード(Beeも含まれます)と違い、なめらかでとっても、なんというか”上品”な感触がします。
カードの硬さ
「★★★★★」(5)
Beeよりも柔らかく、「しなやか」という表現がぴったりの弾力があります。
BICYCLEと同程度か、それより若干柔らかく、弾力は強いように感じます。
耐久性は普通でしょう。
エンボス加工の有無
有
表面加工は「CAMBRIC FINISH」となっています。
何層構造か
3層構造になっています。
値段との釣り合い
ちょっと割高感があります。いつも使うデックにはならないでしょう。
総評
Beeベースだそうですが、フェイスのデザイン以外はBeeとは別のデックです。
「柔らかくしなやか」です。「バネが強い」とも言えるでしょう。
最初は若干滑りますが、シャフルはとってもやり易いです。
またブランクフェイス・ダブルブランクが付いているのは嬉しいのですが、マジックに使用するには裏模様がちょっと・・・・・・、というのが正直な感想です。
いつも使うには少し高いデックですが、カードの扱いに関しては屈指のRichard Turnerがプロデュースしたカードです。触ったこと無い人は是非一度触ってみると良いと思います。