カード別使用感 Wynn Deck Red&Blue(Purple)
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Theory11で発売中のWynnDeckBrownとは感触が違いました。
今回もちょっぴり長くなりましたので、読むのがメンドクサイ人のために結論だけ。
ジョーカーはデュプリケイト。「WynnDeckBrown」よりも軽く、表面はツルツルです。
Brownは「ずっしり・しっとり」、Red&Blueは「さっくり・つるつる」。日本語って便利。
Wynnホテルカジノのトランプはダイヤモンドバックやコーナーを丸く切られた中古品も売っているので注意しましょう。
[追記]現在は大体3~4ドルと価格が上がり、3ドル以下で買うのは困難のようです。大体3ドルちょっとの価格です。
以前からBeeの裏模様にWynnホテルのロゴが入ったカードが発売されているのは見ましたが、最近(08年1月)になって今回紹介する模様のWynnDeckを発売するショップが増えてきました。
今回は「KardWell」で購入したWynnRed&Blueの紹介です。
このお店、あまり丁寧な対応ではなかったです。「海外通販に必要な書類」を添付してよこしたので、記入して返しましたが反応が無し。その後一切連絡無しで商品が届きました。
商品を衝撃から守る梱包材(小さい発泡スチロールビーズで隙間を埋めるやつ)は無し。
「消費者を舐めていらっしゃいませんこと?」なんて思ってしまう。
無事届いたからよかったのですが、せめて「発送完了」のメールくらいは送って欲しいです。
Dan&Daveのショップでも発売されていましたが、そちらは現在在庫切れです。
[追記]
一応の報告として、Dan&Daveで注文したWynnも届きました。品質は同じです。
さて、細かいレビューです。
てっきりWynnDeckのbrownとは色が違うだけかと思っていましたが、質感がすこし違いました。驚きです。「模様が同じでベースが違うカード」と考えてもよいくらいです。
Brownはジャンボインデックスですが、Red&Blueは普通のインデックスです。
裏模様は深い色合いで、青い方は「Blue」というよりも「Violet」や「Purple」です。
■こっちの色がWYNNのBlue■
こんな感じに、ほぼ紫です。赤色も濃く、すこし暗めです。
WynnDeckはどれも深い色合いで大人っぽく、どことなくセクシー。
Brownでは数字に使われる赤インクも暗い色が使われていましたが、それはRed&Blueでも一緒です。写真右、上から順にWynn → GUARDIANS → BICYCLEの赤インクです。
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆☆」(8)
僕の触った感想としてはこのカードがベストです。
Bee同様丁度良く滑ります。このくらいが一番良いと思います。
表面がツルツルですので汚れや手の油などが付きやすく、BICYCLEやTALLY-HOよりも早い段階で滑り具合が鈍くなってくるように感じます。
しかし、カードが慣れてきた具合が抜群に良く、汚れを気にしなければ1つのデックでかなり長く練習に使えます。本番では新品か、ちょっと使った程度の新品を使いましょう。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆☆☆☆」(9)
マジック用として「★★★★★☆☆☆☆」(9)
非常にシンプルなデザインです。ホテルのロゴ入りですがカッコいいですね。
落ち着いた、大人っぽい雰囲気に仕上がっています。どんなシーンでも使えるでしょう。
Brownよりもいいなと感じたのは、「色がとても鮮やかで映える」という点です。
BICYCLEなどと違いホテルのロゴが入っているだけなので、ベタ塗りの部分が多いのです。そのため、カラーチェンジを行う場合や、シカゴ・オープナーなどでリボンスプレッドした青デックの中に一枚だけ赤が見える時など、これまでのどのカードよりも鮮やかでしょう。
本当は★10個付けたいのですが、「汚れが目立つ」という欠点でマイナス1。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★」(4)
Brownと違い、少し慣らしてからでないと綺麗に広がってくれません。
特にマットの無いテーブル上だと顕著です。
手でファン状にする時も慣らしてからだとより綺麗です。
このカードはパケットがバラけないで、比較的カード同士がくっ付きやすいような表面になっています。おかげで、カットしたパケットを不安定な形で支えることの多い、よくDan&Daveの行っているようなフラリッシュに向いているのだと思います。
しかし、スプレッドやファンに広げる場合はそれほど綺麗に広がりませんし、BICYCLEやBrownのWynnよりも早い段階で広がり方にムラが出てきます。
正直スプレッドやファンするには向かないデックです。
更に言ってしまうと、表面のエンボス加工の凹凸が浅くてツルツルのせいか、汚れが付きやすいように思います。紙自体の耐久性はあるのですが、「程よい滑り」がそれほど長持ちしないカードのように感じました。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
Brownよりも硬いかな?という具合ですが、シャフルする際は丁度良い硬さです。
滑りすぎることも少ないため、非常にシャフルしやすいデックです。
親指の感触も滑らかです。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆」(7)
やり易いです。軽く滑らかにかみ合ってくれます。
カードの硬さ
「★★★★★☆☆」(7)
Beeより硬く、Brownと比べても硬い気がします。
弾力が強く、曲がりにくいため、若干の”慣れ”が必要なデックだと思います。
耐久性もそれなりにあるのではないでしょうか。
エンボス加工の有無
有
ただし凸凹がとても浅いため、BICYCLEやBeeなどよりもツルツルしています。
Brownもツルツルしていましたが、それよりもっとツルツルです。
手触りだけでは凹凸が分からないくらいです。
表面加工は「CAMBRIC FINISH」です。
何層構造か
3層構造になっています。
値段との釣り合い
安いです。破格です。むしろ良い意味で値段が釣り合っていません。
総評
あくまで僕の感想なので、事実は違うかもしれませんが、Brownよりも軽い気がします。
Brownはカードが厚く、手に持つとずっしりした感覚があったのですが、Red&Blueは軽く、さっぱりした感覚です。
試しに重さを量ってみました。ケースに入ったままの未開封新品状態の重さを比べると、Red&Blueの方が「2グラム」軽いです。
・・・・・・・・軽いのは確かでしたが、気のせいかもしれませんね^^;
ツルツルしています。プラスティックコーティングがされているのかな?と思えるくらいでした。
手に汗を掻いたまま扱うとカードがくっつきそうです。
この手触りはSTUD DECKにも少し似ています。STUDもBICYCLEに比べるとツルツルしていますが、Wynn Red&Blueはもっとツルツルしています。
BICYCLEやBeeはエンボス加工の凸凹が手触りでわかりますが、このWynnRed&Blueは殆どわかりません。
Dan&Daveは「フラリッシュがやり易い」としていますが、僕はフラリッシュに向いている質感は分かりませんので何とも言えません。
ただ、カードとしての質は大変良いものです。Beeとはまた違った質の良さを持っています。
インデックスが通常ですので、スプレッドしたときもちゃんと見えます。
裏模様の色合いや通常のインデックスということから、ジャンボインデックスのBrownよりもマジックに使いやすいでしょう。
堅く、曲がりにくく、弾力があるので少し「慣れ」が必要なカードだと思いますが、手によく馴染み、扱いやすいです。
僕はBICYCLEと同じかそれ以上にWynnRed&Blueを推します。なめらかな滑りが欲しい人はこのデックのBrownと同じジャンボインデックスが良いでしょう。
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