演じてみないと分からない
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今回ご紹介のトリックはKarl Fulves氏の著作「SELF WORKING CARD TRICKS」に解説されているCharles Jordan氏のものですが、はっきり言って解説を読むと詰まらなそうなトリックなのです。
解説には原理だけが書かれているのでどうにも巧い演じ方が分からないのですよね。
僕がこの作品を面白いなと思ったのは荒木一郎さんの著作「カードマジック19の秘宝」に「ジョーカーのささやき」というそのままのタイトルで解説されているのを読んでからです。
この本にはしっかりとしたプレゼンテーションが載っていますので演じている姿を想像することができます。勿論とても簡単なトリックですが、ちゃんと演じれば不思議ですよ。
「WHISPERING JOKER」
トランプを長く触っていると愛着が湧きカードと会話ができるようになるんです。いやホントです。今日は助手としてこのジョーカーに手伝ってもらいましょう。
20枚ほどのカードをお渡ししますのでよーく切ってください。そしてジョーカーをどこにでも構いませんので差し込んで、その両脇のカードをお二人に覚えてもらいます。
覚えましたか?それではお好きなだけカードをカットしてください。
僕もお手伝いしてカードをよーく混ぜましょう。(リバースファロウシャフルを数回行う)
さて、お二人のカードは誰にも分からなくなりましたね。でも大丈夫、このジョーカーが場所を教えてくれるんです。
トランプを半分くらいに分けてください。2つのトランプの山を僕の左右のポケットにそれぞれ入れます。僕はカードを見ません。
このジョーカーをポケットに入れると貴方のカードの場所を見つけてくれます。そしてそっと教えてくれるんですよ。
聞こえませんでしたか?まず貴方のカードは6枚目にあるそうですよ。
そして貴方のカードは8枚目だそうです。(左右のポケットから一枚ずつカードを取り出す)
選んだカードは何でしたか?ハートの6とスペードのQ?(カードを見せ当たっていることを示す)いかがでしょう、ジョーカーのお手柄です!